会社概要
| 会社名 | 株式会社スロウワールド |
| 所在地 | 〒106-0044 東京都港区東麻布2-28-6 |
| 設立 | 設立年月日 2025年7月7日 |
| 代表者 | 三重野 真代 |
| 事業内容 | スローなまちづくり、モビリティ事業、観光、物販 |

代表 三重野真代
交通・観光・まちづくりを専門に、国の政策立案や調査研究、大学での教育、全国各地での地域の取り組みに携わってきました。
その中で一貫して考えてきたのが、「速度」と「まち」、そして「ゆっくり」が生み出す価値です。
その原点のひとつが、国土交通省時代に立ち上げた「グリーンスローモビリティ」です。
時速20km未満でゆっくり走る小さなモビリティを地域に導入していく中で、ゆっくり走るからこそ、まちの風景が見え、人と人との会話が生まれ、地域との新しいつながりが生まれることに気づきました。
「ゆっくり」と「遅い」は、
違う。
「遅い」は、誰かや何かとの比較から生まれる言葉です。
一方で「ゆっくり」とは、自分の中に余白を持つこと。
立ち止まったり、周りを見たり、人やまちと関わったり。
その余白があるからこそ、これまで見えなかったものに気づき、新しい出会いや心のときめきが生まれるのだと思います。
この気づきから、私の関心はモビリティだけでなく、道路、観光、そしてまちそのものへと広がっていきました。
ゆっくりだから、見える。
聞こえる。出会える。
私がヨーロッパのまちを訪れるたびに感じるのも、そんな「ときめき」です。
歩いてみたくなる道がある。
思わず立ち止まりたくなる場所がある。
カフェや広場に人が集い、どこからか音楽が奏でられ、鳥の声が聞こえる。
人々が思い思いに、まちの中で自分の時間を楽しんでいる。
急いで通り過ぎていたら、気づかなかったかもしれない風景や音、人との出会い。
特別な観光地ではなくても、ただそこを歩き、過ごすことに心がときめく。
そんな場所を、日本のまちにも増やしていきたいと思っています。
「ゆっくり」がつくる、
これからの社会
クルマの速度を少し落とすことで、人が歩き、滞在し、出会い、地域を楽しめる場所を増やしていく。
ゆっくり地域を巡ることで、これまで気づかなかった魅力に出会う。
そして、子どもも、高齢者も、障害のある人も、地域で暮らす人も、そこを訪れる人も。
多様な人がそれぞれのペースで、移動し、まちを楽しめる社会をつくる。
グリーンスローモビリティ、スローなまちづくり、スローツーリズム。
取り組む分野は違っても、その根底にあるのは、「ゆっくり」が生み出す新しい価値です。
「ゆっくり」という価値観を、研究や政策だけでなく、実際の地域や社会の中でかたちにしたい。
日本のまちに、もっと心がときめく瞬間をつくりたい。
そんな思いから、スロウワールドを立ち上げました。
BOOKS
「ゆっくり」が、移動やまち、そして私たちの暮らしをどう変えるのか。
その可能性を、二冊の本を通して考えてきました。

『グリーンスローモビリティ』
― 小さな低速電動車が公共交通と
地域を変える ―
三重野真代・交通エコロジー・モビリティ財団 編著
学芸出版社/2021年
小さく、ゆっくり走るからこそ、
できることがある。
地域の足として、観光のモビリティとして、そして人と人をつなぐ存在として全国に広がる「グリーンスローモビリティ」。
各地での実践を通して見えてきたのは、「遅い」と思われていた乗り物だからこそ生み出せる、新しい価値でした。
ゆっくり走るから、景色が見える。
会話が生まれる。
笑顔が生まれる。
高齢者をはじめ、多様な人の移動を支えることができる。
グリーンスローモビリティとは何か、どのように地域に導入し、運営するのか。全国各地の事例とともに、小さな低速モビリティが公共交通や地域を変えていく可能性を紹介した一冊です。
私自身が「ゆっくり」が持つ力を考える、大きなきっかけにもなった本です。

『なぜクルマの速度を下げるとまちが再生するのか』
― 人とモビリティが共生する
ビルアペゼ戦略 ―
三重野真代・石田東生・一般財団法人運輸総合研究所 編著
学芸出版社/2026年
道路は、クルマを通す空間から、
街をはぐくむ空間へ。
グリーンスローモビリティから始まった「ゆっくり」への関心は、やがて一台のモビリティから、まち全体の「速度」へと広がっていきました。
海外では、まちなかのクルマの速度を面的に抑え、人とさまざまなモビリティが共生しながら、地域の暮らしやにぎわいを育むまちづくりが広がっています。
本書では、フランスの「ビルアペゼ(Ville apaisée)」をはじめとする国内外の取り組みから、速度を変えることが、道路だけでなく、まちや人々の暮らしをどう変えていくのかを考えます。
クルマを排除するのでも、クルマを最優先するのでもない。
道路・都市・交通を一体的に捉え、人とさまざまなモビリティが共生しながら、地域のにぎわいと暮らしを支える新しいまちのあり方を提案しています。
「ゆっくり」は、まちを変える力になる。
スロウワールドが大切にしている「ゆっくり」という価値観を、まちという視点から考えた一冊です。